
もしそうだとすると、日和田山って、天覧山と並び、周辺の小学校低学年の秋の遠足で登られるくらい、登り易い山(低山)であり、私も確か小学校2年生の時に天覧山に登った記憶があり、でも、田部井さんは埼玉県に住んでいたけど、出身は福島だから小学校では登っていないはず、何で日和田山なんだ? と様々なクエスチョンマークが頭の中に浮かんだ。
よくよく妻に聞くと、田部井さんは若いころ日和田山で登山の練習をしていて(日和田山にそんな練習する場所があるのか?)、晩年はリハビリのため日和田山に良く登られ、その田部井さんの業績を称え、それを偲ぶ記念碑が日和田山登山口(駐車場)に建っていて、ついでに日和田山に登れるなら登ってみたいという事でした。ちなみに妻は千葉県民だったので、マイナーな埼玉の山は全然知らないのです。
という訳で、記念碑を見に行くことにしました。そして日和田山登山も。ただ、日和田山は標高305m。登山口(駐車場)から40分ほどで山頂に着いてしまう。これではあまりにも物足りないので、日和田山から高指山、物見山、北向地蔵を通り武蔵横手駅へ降りる、3時間30分ほどのコースを歩くことにしました。
記念碑のある日和田山登山口(駐車場)は自宅から1時間もしないので、朝8時過ぎに自宅を出発。
あっと言う間に、駐車場に到着(料金は300円。袋に300円を入れ料金箱に入れる仕組み)。
駐車場入り口のすぐわきに記念碑がありました。

岩の塊ような物は、エベレストをモチーフにしているそうです。
ところで、もっと大きい物かと思ったら意外と小さい、いや低すぎるでのです。
この高さでは、見下ろす感じになってしまう。もう少し、台座の上に載せるとかできなかったのかな?と感じました。
でも、その奥ゆかしさ加減が田部井さんらしいのかもしれません。(個人の勝手な解釈です)
さて、では記念碑を見たので、次は日和田山登山です。

天気は抜群に良いです(妻曰く、「自称、晴れ女です」)。駐車場脇に生えていた柚の木。黄色の実が青空に映えます。
でも、風がとても強く、おまけに冷たい風です。
駐車場を出ると、すぐそこが登山口。

登山口からすぐの所に、トイレと東屋があります。
ちなみに、田部井さんが登山(クライミング)の練習をしたという場所は、左側の男岩、女岩という場所だそうです(普通の日和田山の往復では男岩、女岩は通りません)。
最終準備を整え、出発。

登山と言うより、裏山に遊びに行く感じです。

明るい雑木林のなかを進みます。

一の鳥居に到着。
そうそう、駐車場から思っていたのですが、結構人が多いです。駐車場も満車近かったし、前も後も人が多く、小さい子供を連れた家族がたくさん登っていました。
一の鳥居からすぐに分岐、男坂か女坂です。楽な女坂に進みます。

この頃から、妻の息が上がってきました。コロナ禍で全然運動していないので体力が落ちているのでしょう。

多少、岩が出てきて、少しは山登りらしくなってきました。
二の鳥居あたりで、男坂と合流。ここから巾着田などが一望できるのですが、結構人がいる。
週末の谷川岳に匹敵するのでは?と思いました。

でもここは、日和田山山頂ではありません。もうちょっと上に登ります。
本当に40分ほどで着いてしまった山頂。所々に背の高い木がありますが、まあまあ展望が良いです。

西の方角には、奥多摩の川苔山が見えます。
南東の方向には、東京のビル群やスカイツリーも。

まだ、昼食には早いので、というか人が多く、小さな子供たちが「水の呼吸」やら「一の型」とかで賑やか過ぎて落ち着かないので、
スイーツタイムと称して小休止。

文明堂のプリン。なんと常温保存可。
一休みしたら、次は高指山に向かいます。
一旦下って杉林の中を進みます。

さすがにここら辺にくると、小さな子供たちは来なくなり少しは静かになりますが、それでも向こう(高指山)からも引っ切り無しに人がやってきます。そんなに人気の山なのだろうか?
さて、高指山に着いたようなのですが、山頂の様なものが無い。地図を見ると、どうやら無線中継所が山頂のよう。当然、中継所は立入禁止なので、スルーして物見山に向かいます。
途中舗装路に出て下って行くと、集落があって休憩所とトイレがありました。休憩所って東屋みたいなものと思っていたら、アイスやバッジなども売っている休憩所でした。ということは、人の往来がかなりある山という事ですね。
舗装路を抜け、また登山道を登って行くと、これまたあっという間に物見山に到着。

さすがに、子供たちの人数は非常に少ないですが、それでも各ベンチは埋まっているので、通行の邪魔にならない所を見つけ、そこで昼食としました。

尾根に出なければ、風を感じる事がなく、日差しがぽかぽかと温かいです。
次は北向地蔵に向かいます。山じゃないけど、下山途中にあるので寄ってみます。
さて、どっちだ?

標識はどっちも北向地蔵を方をさしているようなんですが、地図と照合すると、右が北向地蔵への道。左は駅への下山道(近道)でした。
花は全然咲いていませんでしたが、実がなっていました。

キイチゴです。

これは何だろう?

真っすぐ伸びた木(杉かな?)
物見山から30分ほどで着きました。北向地蔵です。

地蔵の上にちょっと開けた所があったので、そこでコーヒー休憩をして帰路につきました。
帰りは武蔵横手駅に下り、電車(西武鉄道)で隣の高麗駅へ。高麗駅から歩いて20分ほどで駐車場に到着。
3時半には家に着きました。
近い山って、アプローチが短くてほんとに楽だなと思いました。
この記事へのコメント
山ちゃん
初めてお邪魔します。
晩年に田部井さんがトレーニングをされていたのが日和田山ですか。
たかが低山でも展望があるのはいいですね。コロナ禍で体がなまっている人にはいいかも知れませんね。
因みに、フユイチゴの次の、これは何だろう?の赤い実はヤブコウジだと思います。別名を十両と云ってマンリョウ、センリョウなどと同じ正月の縁起物です。
YMSK
コメントありがとうございます。
赤い実を付けた背の低い木はヤブコウジと言うのですか。
勉強になりました。
また、よろしくお願いします。